河川・砂防施設詳細設計
河川・砂防
業務対象地は、一級河川白川上流域の水田や畑等が広がる農業基盤主体の地域です。付近には、日本名水百選の一つ白川水源と白川源流水源があり、古くから湧水と人との暮らしが結びついた地域です。一方、近年の集中豪雨等に起因して既設護岸全面の根固ブロックにビニールや竹林等が詰り、地域住民等より環境悪化や河床部の深掘れへの不安を払拭する安全で安心な川づくりが求められました。これらの河川環境の保全・向上及び安全を確保するため、数種の工法を比較検討した中から河床の洗掘を防止し、かつ、湧水処理にも配慮した湧水処理工により両者を満たす工法(工法説明図参照)を採用しました。工法の最終決定を行うにあたって、施工事例調査等を踏まえ地元説明会に参画し,伝統工法の石造り構造形式が住民に受入られ合意形成に至りました。また、平成24年7月12日に発生した未曾有の九州北部豪雨災害においても本工法は損傷もなく、現在に至っています。完成後には熊本県の県民テレビに紹介されました。
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砂防調査(空撮調査)
維持管理・補修設計
熊本県東部、標高930mの祖母山裾野の荒廃河川に架かる神原橋の調査補修設計を行いました。
神原橋は地元林業業者や祖母山登山者が利用する橋で、橋長10m、小判型橋脚を持つ2径間の橋梁ですが、河道が橋梁部で狭くなっていることもあり、河積阻害率が基準よりも大きい状態でした。
そのため河川氾濫時は転石が混じった高速流が橋脚や河床を侵食し、洗掘や河床低下が起きていました。洗掘箇所をコンクリートで埋める通常の補修では,再び同様の損傷が受